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アクティブリコールと読み返し:試験で頭が真っ白になる理由

ノートを読み返して準備万端だと思ったのに、試験で頭が真っ白に。アクティブリコールと読み返しについて研究からわかること、そして自分をテストする3つの方法。

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アクティブリコールと読み返し:試験で頭が真っ白になる理由
簡単な概要

試験の前の晩にノートを読み返して蛍光ペンを引き、どれも見覚えがあって、準備はできた気がする。ところが試験が始まると、頭が真っ白に。読み返しで身につくのは、ページを見て「知っている」とわかる力です。でも試験では、ページなしで答えを自分で出すことが求められます。それを練習するのがアクティブリコール。ノートを閉じて、記憶から答えるのです。

この落とし穴は、実際に測定されています。ある研究では、文章を4回読んだ学生がいちばん自信を持っていましたが、1週間後に覚えていた量はいちばん少なかったのです。

研究でわかったことと、手元にあるノートを使って自分をテストする3つの方法を紹介します。

ノートを読み返したのに、なぜ頭が真っ白になるの?

読み返しは、勉強している気分になれます。ノートはすぐ目の前にあり、言葉にも見覚えがある。読むたびに少しずつスムーズになるので、知識が身についていくように感じるのです。

でも実は、ページが仕事の半分をしてくれています。見出しや蛍光ペンの色が、次に何が来るかをずっとほのめかしているのです。試験では、そのヒントはありません。問題の横にあるのは空欄だけで、答えは自分の頭から引き出すしかありません。

答えを見て「わかる」ことと、自分で思い出せることは別のスキル。読み返しで練習できるのは前者だけです。

アクティブリコール(研究者は「検索練習」と呼び、それによる効果を「テスト効果」と呼びます)とは、後者を練習することです。答えを隠して、言うか書くかしてみてから、確かめます。

読み返しの研究で、実際に何がわかったの?

2006年、Henry RoedigerとJeffrey Karpickeは、180人の大学生に短い科学の文章を覚えてもらいました(1つはラッコについて、もう1つは太陽について)。学生は3つのグループに分けられ、各グループは文章に取り組む時間を4回続けて与えられました:

  • 4回読む
  • 3回読んでから、覚えていることをすべて書き出す
  • 1回読んでから、覚えていることをすべて書き出すのを3回続ける

この想起テストはただの白紙で、何が合っていて何が間違っていたかは、誰にも知らされませんでした。

5分後の時点では、読み返したグループがリードしていました。文章の内容の83%を思い出せたのに対し、1回だけ読んだグループは71%。もし試験が勉強の5分後なら、読み返しの勝ちです。

ところが1週間後、結果は逆転しました。1回読んで3回テストしたグループは61%を思い出せました。4回読んだグループは40%。テストしたグループが文章を読んだのは合計3.4回ほどだったのに対し、こちらは合計約14回も読んでいたにもかかわらず、です。

驚くのはここからです。勉強した直後に、学生たちは1週間後に文章をどれくらい覚えているかを予想しました。3つのグループの中でいちばん自信があったのは、4回読んだグループでした。著者たちははっきりとこう書いています。繰り返し勉強することは「学生の自信を膨らませた」と。いちばん準備できたと感じていた学生が、いちばん覚えていなかったのです。

これはまさに、試験前夜を1つの実験にしたようなもの。読み返しは短期的な効果と「準備できた」という感覚をくれますが、その効果は長続きしません。

もう覚えたことは、テストしなくていい?

そうしたくなりますよね。一度正解したフラッシュカードを、なぜまた見る必要があるのでしょう?

2008年、KarpickeとRoedigerはまさにそれを検証しました。学生たちはフラッシュカード形式で、スワヒリ語と英語の単語ペアを40組覚えました。学生がペアを思い出せたら、そのペアはテストに残すか、テストから外すかのどちらかにしました。テストから外したあとも、すべてのペアを学び直し続けた学生もいました。

1週間後、テストを受け続けた学生はペアの約80%を思い出せました。ペアをテストから外された学生は36%と33%で、すべてを学び直し続けた学生でさえこの結果でした。しかも、どのグループも、何をしたかに関係なく約半分は思い出せると予想していました。予想と実際の結果には、まったく関係がなかったのです。

一度正解したらゴール、ではありません。テストし続けましょう。

これは1つの研究室だけの特殊な結果ではありません。2013年、John Dunloskyらは10種類の勉強法に関する研究結果を検討しました。最高評価を得たのは、練習テストと、勉強を時間的に分散させることでした。読み返し、蛍光ペンでのマーク、要約は、学生がよく使う方法であるにもかかわらず、評価の低い方法に含まれていました。

自分のノートからフラッシュカードを作るには?

自分をテストするシンプルな方法は、自分のノートから作ったカードのデッキです。しかも、何も書き直す必要はありません。Strawberry Notesでは、覚えたい部分をなげなわで囲み、編集 → フラッシュカードを作成をタップして、表に問題を書くだけ。手書き文字は書いたそのまま裏に入ります。詳しい手順は手書きノートをフラッシュカードにする方法をご覧ください。

あとは復習です。頭の中で答えてから答えを表示をタップし、もう一度か正解で自己採点します。カードが次にいつ戻ってくるかは採点で決まるので、正直に答えましょう。

正解したカードも戻ってきます。これこそ、2008年の研究が勧めていることです。ただし、正解するたびに間隔がどんどん長くなります。詳しくは学生のための間隔反復をご覧ください。

iPadの学習画面2つ。左:手書きの問題「核の働きは?」と、その下に「答えを表示」ボタン。右:手書きの答えと、その下に赤い「わからなかった」ボタンと緑の「わかった」ボタン。
まず頭の中で答えてから「答えを表示」をタップし、自己採点します。

AIにノートからクイズを出してもらえる?

はい。テストしたい部分をなげなわで囲んでAIに質問をタップするか、ノート全体に対してアシスタントを開きます。あとはクイズを出すように頼むだけ。この内容でクイズを出してというおすすめの質問も用意されています。AIはノートからクイズを作ってノートの横に開き、ノートに小さな緑のチェックリストのショートカットを置くので、あとでもう一度挑戦できます。

問題は7種類。選択式や○×問題から、穴埋め、組み合わせ、手順の並べ替えまであります。答え合わせをタップするまで採点されず、タップすると正解の理由がわかります。最後に間違えた問題を再挑戦をタップすれば、間違えた問題だけをもう一度解けます。

クイズの作成にはAIクレジット(AppleまたはGoogleでサインインするとスタータークレジットがもらえます)か、自分のOpenRouterキーを使います。すでに作ったクイズを解くのは無料です。問題はノートと見比べて、さっと確認しましょう。AIは先生が強調していたポイントを抜かしてしまうことがあります。

手書きノートの一部をなげなわで囲み、選択メニューを開いた状態。メニューに「AIに質問」があります。
テストしたい部分をなげなわで囲み、「AIに質問」をタップします。
手書きノートの横に開いたAIアシスタントのパネル。
クイズを頼むと、自分のノートから問題が作られます。

白紙を使う方法は?

これはアプリさえ必要ありません。2006年の研究で学生たちがやったのと同じ方法です。白紙が1枚、ノートもフィードバックもなし。

  1. 講義1回分や図1つなど、トピックを1つ選びます。
  2. ノートを閉じて、そのトピックについて覚えていることをすべて書き出します。
  3. ノートを開いて見比べます。抜けていたところを別の色で書き足しましょう。
  4. 翌日、抜けていたところでもう一度やってみます。

今あるノートでも同じことができます。テープツールを選び、各定義の上に帯を引きます。答えを言ってから帯をタップして透かして確認し、もう一度タップすると隠れます。終わったら、はがすでテープを取り除けます。

読み返しが役に立つこともある?

はい、2つの場面で役立ちます。まだ理解できていないトピックは、一度読んで理解しましょう。そもそもわかっていないことは思い出せません。そして、間違えた直後にも読み返しましょう。どこを見ればいいかが、はっきりわかっているからです。

読み返しは理解するために、アクティブリコールは覚えるために使いましょう。 試験前夜なら、こんな感じです:

  • 各トピックを1回、ゆっくり読みます。
  • ノートを閉じて自分をテストします。カード、クイズ、白紙のどれでもOKです。
  • 間違えたところだけ、ノートを開き直します。
  • もう一度自分をテストします。何日か時間があるなら、分散させましょう。

やっている間は、むしろ準備できていない気がするかもしれません。答えられないのは、気持ちのいいものではないからです。でも大丈夫。2006年の研究では、読み返したグループより自信がなかった学生のほうが、1週間後により多くを覚えていました。

参考文献

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