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SQ3R法:教科書の読み方と覚え方

SQ3R法の5つの手順(下見・質問・読む・思い出す・復習)と具体例、そしてiPadで自分の教科書PDFを使って進める方法を紹介します。

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SQ3R法:教科書の読み方と覚え方
簡単な概要

章を最後まで読んで、半分くらいに線を引いた。でもページをめくると……何も残っていない。SQ3R法は、5つの手順でこれを解決します。下見(Survey)、質問(Question)、読む(Read)、思い出す(Recite)、復習(Review)です。 先に問いを立てて読み、そのあと見ないで答えます。Francis P. Robinsonが1941年の著書Effective Studyで紹介した方法です。

ただ読むより時間がかかりますが、それはわざとです。読みながら自分をチェックするので、試験の前の晩になって抜けに気づく、ということがなくなります。

SQ3R法の5つの手順とは?

  1. 下見。 読み始める前に、章をざっと見ます。タイトル、見出し、太字の言葉、図や写真、最後のまとめです。数分で十分。まだ勉強はしません。地図をつくる作業です。
  2. 質問。 見出しを1つずつ問いに変えて、書き出します。「Osmosis」なら「Which way does water go?」(水はどちらに動く?)。これで、ただ読むのではなく、答えを探しながら読めます。
  3. 読む。 1つの節ずつ読み、その問いの答えを探します。
  4. 思い出す。 文章を隠して、その問いに自分の言葉で答えます。声に出しても、紙に書いてもかまいません。答えられなかったら、その節をもう一度読みます。
  5. 復習。 章を読み終えたら、すべての問いをもう一度見直します。数日後にもう一度、試験の前にもう一度やりましょう。

多くの人が飛ばすのが「思い出す」です。飛ばさないでください。 読むと、学んだ気持ちになります。見ないで答えると、本当にわかっていることがはっきりします。

SQ3Rの例:教科書の1ページ

生物の入門の章にある、受動輸送のページを例にします。見出しは3つ。Diffusion、Osmosis、Facilitated Diffusionです。

下見: 細胞がエネルギーを使わずに、物質が細胞膜を通り抜ける仕組みについてのページだとわかります。質問: 見出しごとに余白へ問いを書き、節のタイトルにも1つ書きます。読む: Diffusionを読むと、酸素や二酸化炭素のような小さな分子は、膜をそのまま通り抜けるとわかります。これで「What moves this way?」(何がこの方法で動く?)に答えられます。思い出す: 段落をテープで隠し、自分の言葉で言ってみます。

iPadのStrawberry Notesで開いた、受動輸送の教科書ページ。見出しはDiffusion、Osmosis、Facilitated Diffusionで、右の余白に青い手書きの問いが並んでいます。「Why is no energy needed?」(なぜエネルギーがいらない?)、「What moves this way?」(何がこの方法で動く?)、「Which way does water go?」(水はどちらに動く?)、「Why are proteins needed?」(なぜタンパク質が必要?)。
ステップ2:見出しごとに、そのすぐ横へ問いを書きます。(この例のために作った練習用のページです。)

iPadでSQ3Rをするには?

どの手順も教科書そのものの上でできます。別のノートを用意して行き来する必要はありません。

  • 章を取り込みます。 ライブラリで+ 新規作成 → 読み込むをタップして、PDFを選びます。ページが、書き込めるノートになります。紙の教科書なら+ 新規作成 → スキャンを使いましょう。
  • 余白に問いを書きます。 Apple Pencilで、見出しの横に書きましょう。
  • テープで思い出します。 テープツールを選び、段落の上に帯を引きます。見えるのは自分の問いだけになります。1つずつ声に出すか紙に書いて答え、帯をタップして透かして確認しましょう。

テープを使えば、どの教科書のページもクイズになります。答えの確認もタップ1回です。(帯を取り除くにははがすに切り替えます。)

同じページで、すべての段落が黄褐色のテープの帯で隠れています。見えるのは節の見出しと、余白の手書きの問いだけです。
ステップ4:文章にテープを貼り、問いに1つずつ答えて、帯をタップして確認します。

どう復習すれば定着する?

復習をラクにする方法が2つあります。

  • 間違えた問いはフラッシュカードにします。 問いの下に答えを書き、その答えをなげなわで囲んで、編集 → フラッシュカードを作成をタップします。手書きの答えが裏に入るので、表には問いを書きましょう。忘れそうになる直前に、アプリがカードを出してくれます。詳しくは手書きノートをフラッシュカードにする方法をご覧ください。
  • AIに章のクイズを出してもらいます。 AIボタンをタップして、この内容でクイズを出してを選びます。AIの利用は任意で、クレジットか、自分のOpenRouterキーを使います。
iPadで開いた手書きのEukaryotic Cellノートと、その横のAIアシスタント。「このノートを要約して」「選択範囲を説明して」「この内容でクイズを出して」「このノートから暗記カードを作って」が表示されています。
「この内容でクイズを出して」は、ページに書いてあることについて質問してくれます。

SQ3R法は効果がある?

SQ3Rは多くの学習ガイドで紹介されていますが、私たちが読んだ大学のページには、SQ3Rそのものを調べた研究への案内はありませんでした。University of Yorkのページには、すぐわかる欠点まで書かれています。「時間がかかる」ことです。

それでも残したいのは「思い出す」の手順です。読み返すのではなく、記憶から答えることをアクティブリコール(想起練習)と呼びます。研究の裏づけもある読み返すより自分をテストするほうが効く理由をご覧ください。

時間がないときは、「思い出す」を削らないでください。短くするのは「下見」のほうです。「思い出す」が気に入ったら、ブレインダンプ(blurting)も試してみましょう。本を閉じて、章全体について覚えていることを全部書き出す方法です。

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